述語動詞と準動詞の違い

英文読解には述語動詞と準動詞の違いの理解は必須です。

多くの場合、この二つの動詞の違いを理解していないが上に、長文読解ができないことがほとんどです。

(英単語の意味の暗記は、これとは別に絶対必須ですが!) 

述語動詞とは1~5文型の V に当たる動詞です。

主語についての動作・作用を表す、もしくは他のものへの働きかけを表します。

例えば、

I know the girl.

これはS V Oの第3文型になります。

主語 Sは「I」

述語動詞 Vは「know」

目的語 Oは「the girl」

※ S =主語  V = 動詞  O=目的語  C = 補語

このように文型のVに当たる動詞を「述語動詞」といいます。

一方「準動詞」とは不定詞、動名詞、分詞として使われる動詞のことを言います。 

以下の例文の述語動詞と準動詞を考えてみましょう。

I visited my friend to say thank you for the present.

述語動詞「visited」 準動詞「say」➡ 不定詞

私はプレゼントのお礼を言うために友達を訪れた。

Knowing a lot of things is important.

述語動詞「is」 準動詞「knowing」➡ 動名詞

多くのことを知ることは重要です。

I know the girl smiling over there.

述語動詞「know」 準動詞「smiling」➡ 分詞 (現在分詞)

私は向こうで笑っている女の子を知っています。

では、少し難易度を上げましょう。

以下の英文を見ましょう。

The ability of human beings

to cooperate – for example by sharing tools – has played

an important role in our evolution.

まず、コンマとコンマ ( ,  〇 〇〇〇〇〇〇〇    ,)

スラッシユとスラッシユ ( – 〇 〇〇〇〇〇〇〇 – )

で括られた部分は追加情報と考えて、カッコで括って取っ払って考えます。

上記例文で言えば、 – for example by sharing tools – の部分です。

ここがごっそりとなくなるだけで、だいぶん文構造が見えやすくなります。

取っ払うと以下のようになります。

The ability of human beings to cooperate played

an important role in our evolution.

この場合、toの後ろに来ているcooperateは不定詞なので準動詞です。

述語動詞はplayedになります。 

主語と述語動詞が分かれば、この文章を第3文型にまでシンプルにすることができます。

意味が分からないと思ったら、ここまでシンプルにして考えるのもコツです。

The ability played an important role. 

      S                  V                 O

これに、多くの修飾語が付いて英文は長くなっています。

 それをシンプルにして、主語と述語動詞を確認する力をつけることが、長文読解力アップにつながります。